フルミストについて
インフルエンザ点鼻ワクチン「フルミスト」について
フルミストは鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンで、弱体化されており、病気を起こす力はほとんどありません。
25℃の低温で増殖するものの、比較的高温の気管支・肺では増殖できないので、インフルエンザのような強い症状は引き起こす事もありません。
インフルエンザウィルスの一般的な侵入口である鼻の粘膜に免疫を誘導することにより、高い感染防御効果が期待できます。
また、皮下注射のワクチンはワクチン株が流行しているインフルエンザワクチンと株が異なる場合は効果を発揮できませんが、フルミストは生きたウィルスで免疫を作る為、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化させる作用もあります。
更に、血液内にも免疫を作るので、感染した場合でも重症化を抑制すると言われています。
効果の持続は、皮下注射によるワクチンよりも長く、皮下注射の効果が約5カ月と言われるのに対し、フルミストは約1年、効果が持続するとされています。
接種回数は、年齢にかかわらず毎年1回でよいとされています(皮下注射の場合、12歳以下では2回接種が必要です)
フルミストは、他のワクチンとの間に接種間隔を空ける必要はありませんので、他のワクチンの接種歴・接種予定に関わらず接種していただけます。ルミストは点鼻する事で、粘膜の表面に直接免疫を成立させるので、従来の皮下注射のワクチンに比べて予防効果が高い(特に子どもにおいて)と言われています(今回承認された接種対象は、2歳以上19歳未満の方です)。
ガイドラインでは、接種後約2週間でワクチンの効果が得られるとされています。