リハビリテーション科

リハビリテーション(rehabilitation)とはre「再び」、habilitation「適合した、ふさわしい」という意味があります。リハビリを行うことで機能回復のみではなく、その方らしい生活を取り戻し、地域社会へ復帰していくことが大切あると考えています。

当科では、「癒しのある空間づくり」「気持のわかるセラピストへ」「チームアプローチ」を胸に、患者様の日常生活をより良いものにする為、理学療法、作業療法、言語聴覚療法の各セラピストが専門性を生かし個別治療を行っています。また、治療に関わる多職種との定期的な回診やカンファレンスを行い、連携を図ることでスタッフ一丸となって患者様のニーズにお応えできるよう努力しています。

そして、多職種と連携してポジショニングやリハ栄養に取り組み、患者様の安楽な姿勢の確保や褥瘡(床ずれ)予防、必要な方にはリハタイムゼリーを提供し、サルコペニアやフレイルの予防に取り組んでいます。

リハビリテーション科概要

スタッフ

専任医師:1名 理学療法士:12名 作業療法士:4名 言語聴覚士:3名 
社会福祉士:1名 アシスタント:常勤3名、非常勤1

占有面積

運動療法室(理学療法、作業療法):226.15㎡、言語聴覚室:27.54㎡(内法)

承認施設基準

脳血管疾患等リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料
呼吸器リハビリテーション料

診療時間

外来受付時間
午前9:00-12:00
午後13:30-17:30-13:30-14:30

入院診療は、日曜日・年始を除く、9:00-18:00までとなります。

理学療法 physical therapy

理学療法とは病気や事故、怪我などによって運動能力が低下した方々に対し、運動機能の維持・改善を目的に「運動療法」を中心に温熱、電気、光線などの物理的手段を併用して行われる治療法です。

理学療法の目的は運動機能の回復にありますが、日常生活活動の改善を図り、QOL(生活の質)の向上を目標とします。
日常生活動作の改善はQOLの向上の大切な要素になります。理学療法では病気や障害があっても住み慣れた町で自分らしく暮らしたいという一人一人の思いを大切にします。

対象疾患


  •  中枢神経系疾患
    脳卒中、脊髄損傷、脳の外傷、中枢神経の変性疾患などの中枢神経疾患
  • 整形外科的疾患(運動器の障害)
    手足・脊椎の骨折、腰部痛、頸部痛、肩関節周囲炎、腰椎椎間板ヘルニア、靭帯損傷、変形性関節症、四肢の切断、その他の運動器由来の疼痛など
  •  呼吸器疾患
    慢性閉塞性肺疾患、肺炎、喘息、全身麻酔術後の肺機能低下など
  • その他
    糖尿病、術後体力低下、安静後の廃用症候群

作業療法 occupational therapy

リハビリテーションにおける「作業」とは、生活の中で行っている行動(食事・整容・更衣・入浴・トイレ動作やスポーツ・趣味活動など)すべてを含みます。
障害を負われた患者様に対し、自己の望む作業に取り組めるように治療・指導・援助を行っています。

また、高齢化に伴い当院でも認知症をもたれた方が多く受診され、重症度によっては介入が難しいケースもありますが、認知機能の維持・向上から生活機能の質の向上へと繋げていけることを目的にしています。

対象疾患

  •  脳卒中、脊髄損傷、脳の外傷、中枢神経の変性疾患などの中枢神経疾患

  •  整形外科的疾患として、上肢帯の骨折や、その他上肢を主体とする障害、脊椎の骨折や大腿骨頸部骨折後の能力障害

  •  肺炎、術後の廃用症候群など

  •  高次脳機能障害など

言語聴覚療法 speech and language therapy

私たちは、言葉によるコミュニケーションよってお互いの気持ちなどを伝え合い生活をしています。
日常で誰もが自然に行っている「話す」「聞く」「表現する」などの行為が、障害や加齢により不自由な状態に陥った方に、言語聴覚士は専門的アプローチを行い自分らしい生活を構築できるよう支援しています。
また、食べ物を噛んだり、飲み込んだりできない状態を「摂食・嚥下障害」といいます。
このような方に対しても、嚥下造影検査(VF)という検査により誤嚥のチェック、嚥下時の口腔・咽頭・食道の動きの観察を行っています。
その際に、安全に食べることのできる食物形態や体位を検討し治療へと役立てています。

嚥下造影検査(Videofluorgraptic examination of swallowing:VF検査)とは?

対象疾患

  • 脳卒中(脳梗塞、脳出血)、脳の外傷、中枢神経の変性疾患などの中枢神経疾患
  •  肺炎、脱水、術後の廃用症候群など
  • 高次脳機能障害など
ページの先頭へ